クリプキクローネ日記帳

ある種の音楽と数学とランニングはミニマルなところが似ていると思う。

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「エレメント」構造デザイナーセシル・バルモンドの世界

このあいだオペラシティで遊んできました。

自然界には数学的な規則性が潜んでいることが結構あって、
建築デザインにもそういう規則性を生かしていこうぜ、
フィボナッチすげえぜ、素数すげえぜ、っていう展示でした。

長文になってしまったので折りたたみました。


なんだか最近、たぶん「博士の愛した数式」あたりから、
数学は美しいぜ、っていう主張をよく見かけるようになりました。
興味のあるところだしいつもそれなりにおもしろいんですが、
いまだにこのテーマに関して「これだ!」と思うものに遭遇できていません。
小説、映画、音楽、美術、いろんな形でこのテーマが取り上げられていますが、
数学の魅力を分かりやすく伝えるという意味においては、
多くの場合、算数や数学の教科書に遠く及ばない気がします。

余談ですが、数学(算数)の教科書は、
大人になってから読み返してみるとその構成の素晴らしさに驚かされます。
新しい概念をいかに自然な発想で導入するか、という点において、
当時は全く気がつかなかった工夫が随所に凝らされています。

そして、今回のように展覧会という形であれば、
教科書とは違った角度でもっとおもしろいことができるんじゃないかな、
と日々思うんですが、思った以上にそういうテーマは難しいようです。

今回は例えば、正方形に対してある操作を何回か繰り返して、
出来上がった形をテラスの屋根にしました、
っていう写真が展示してありました。
ああいうのはいつ見ても違和感が残ってしまいます。
個人的には、せっかくそこまでやるならその操作を
「何回か」ではなく「無限回」繰り返してほしいのです。
どうしても無限回やってほしいのです。

square
まぁ実際にテラスの屋根を無限回いじくりまわせというのは無茶ぶりもいいところだし、
本当に無限回いじくりまわしたら屋根に無限個の穴があくので、
いくらテラスといえど穴が無限個あるのはやべえだろうということで、
現実問題として適当なところで操作をやめるのはわかります。
ですがそうしてしまうと結局どこでやめるかを決めるのはデザイナーなので、
その屋根に反映されているのは「数学のおもしろさ」ではなく、
「デザイナーの好み」になってしまっている気がします。

まぁ無限回繰り返してほしい、というのも僕の好みなので
身も蓋もない話なんですが、これ以上踏み込むと、
数学の美しさってなに?そもそも数学って美しいの?
っていう面倒な問題になるのでやめます。
数学が美しいかどうかは難しいところだと思います。

結局のところ、建築にしても、小説、映画、音楽、美術にしても、
いずれも人間に重きを置いた分野なので、そういうフィールドで
数学を対象にしてもなかなか説得力のあるスマートな表現を
しにくいようだということに気づきました。


アーサー・C・クラークの「グランドバンクスの幻影」は
そういう意味でちょっとおもしろい本です。
その中でマンデルブロ集合という集合が出てくるんですが、
この複雑怪奇でわけのわからない図形が、虚数iとシンプルな漸化式だけで
構成されているという驚異的な事実が登場人物によって語られます。
読んだ当時は中学生だったので意味不明だったんですが、
大学時代に読み直して驚きました。
高校数学の範囲内のあまりにもシンプルな構造です。
形状も独特で、特に細部が物凄いことになっていてインパクト満点です。

マンデルブロ集合は小説のメインテーマではないので
この部分を根拠に「すげえ小説だ!」という話にはなりませんが、
なかなか興味深い語り口で紹介されるので一読の価値があります。
実は小説の中でも「マンデルブロ集合の形の池」などと
いうわけのわからないものが登場していて、
その池に無限個の穴があるかどうかは気になるところです。

というわけで、すげえ長い上に全くおもしろくないシロモノが出来上がりました。
何回かこういうことを書こうと思ってたんですが、
つまらなくなる自信があったので避けていました。
当初の予定どおりつまらなくなってよかったです。
  1. 2010/03/01(月) 01:03:29|
  2. 数学・論理
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

数学の話ってのは、上手いこと呑み込めると、脳がギュンギュンするくらい面白いんだけど、
大抵の場合はイメージすら掴めなくて困る。

とりあえずフラクタルに関しては、次元がどうのって話をみて諦めた。
  1. 2010/03/02(火) 00:24:07 |
  2. URL |
  3. Dai-NIHA #VWFaYlLU
  4. [ 編集]

>Dai-NIHA
脳がギュンギュンしてるDai-NIHAさんを間近で見たいので、
今度の第12次会に脳を忘れずに持ってきてください。よろしく。

フラクタルの次元の話は全然知らなかったけど、
概念は思ったより自然な考え方みたい。
ぐぐると解説サイトいっぱいでてくる。
  1. 2010/03/03(水) 00:04:35 |
  2. URL |
  3. わ #cZ.aCtDc
  4. [ 編集]

久しぶり

数学が苦手な芋にもっとわかりやすく説明してださい・・。
  1. 2010/03/04(木) 23:08:21 |
  2. URL |
  3. いも #-
  4. [ 編集]

>いも
抽象的な話ですまん。
今度なんか話すよ。話す隙があれば(笑)
  1. 2010/03/07(日) 12:58:47 |
  2. URL |
  3. わ #-
  4. [ 編集]

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