アイスランドクローネ日記帳

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シグナル&ノイズ - 天才データアナリストの「予測学」 [ネイト・シルバー(著) 川渕節子(訳)] (日経BP社)

シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」
ネイト・シルバー 著
川渕節子 訳
日経BP社

を読みました。
ノイズだらけのビッグデータの中からどうやってシグナルを抽出して精度の高い予測をするか、という話。
といっても理論の本ではなく、いわゆる読み物です。
経済成長、選挙、地震予知、スポーツの結果予測、天気予報、など様々なテーマで現在の予測が
どこまでできていて何ができていないのか説明してくれるのでおもしろかったです。
ただ、この本は注釈がすごく多くて数百個くらいあるんですが、
全て本の最後にまとまっているのでいちいち最後にとんで読む必要があってしんどかったです。
というか、最初のいくつかしか読まないでスルーしてしまいました。
けっこうおもしろいこと書いてあるし本文と同じページに載せればいいのに!

アメリカの住宅バブルでは多くのパラメータを独立変数として扱ってしまったために
リスクを実際以上に小さく見積もってしまったっていう話は聞いたことあるなー。
実際どれとどれが独立で、どれが従属変数かっていうのは難しいだろうな。

民間企業の天気予報にバイアスがかかっているのは、
前からそうなんじゃないかと思っていたのですっきりした。
正確な予報よりも傘を持っていくかの判断を助ける方が確かに重要。

地震の規模と頻度をそれぞれの軸に対数で取ると線形になるのは驚き。

ベイズ推定は事前確率が恣意的な感じがする。
けど、うまく使えばそれなりにそれっぽい結果が出るのがおもしろい。
ある病気にかかる確率と診断が正しい確率を仮定して、
その病気だと診断された時に本当にその病気にかかっているのかを考える問題は、
いろいろなところで見るクイズだけど、ベイズ推定だったのは知らなかった。

ポーカーはただのギャンブルだと思ってたけど、
ベイズ推定を直感で適用しまくる世界だということを知った。

チェスのディープブルーとカスパロフの話は臨場感あっておもしろかった。
開発者がバグかどうか判断できないって話おもしろい。
けど、この手の話題では囲碁や将棋がどんどん進んでいるし、
チェスしか触れられてないのがやや消化不良感。

地球温暖化は事実なんだろうけど、これだけ日ごと、月ごと、年ごとの気温の変動が激しいと
ノイズだらけで傾向をつかむのは大変なんだろうなと改めて思う。

インフルエンザは今年流行るっていう予測が正しければみんなが予防接種するから
結果として流行らないっていうのは、確かにあるよね。
インフルエンザに限らず、予測によって結果が変わるから正確性が算出できない予測は多い。
世論調査の結果に引っ張られて結果も変わる、とか。

野球とバスケの結果予測と、テロの予測、真珠湾攻撃の事前情報、株価の予測もおもしろかった。

何より、これだけ全然違うジャンルの話題が「予測」っていう1つのキーワードで繋がって、
たった一人の人がこれだけの分量を詳しく書いているというのが驚き。
すごい人だな。

  1. 2016/09/19(月) 01:19:32|
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