クリプキクローネ日記帳

ある種の音楽と数学とランニングはミニマルなところが似ていると思う。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

満たされぬ道 [ベン・オクリ(著), 金原瑞人(訳)] (平凡社)

久しぶりに小説です!
ナイジェリア出身の小説家ベン・オクリによって書かれ、
1991年にイギリスのブッカー賞を受賞した小説です。
以下、ネタバレを含みます。

最近ナイジェリアの存在感がなんとなく以前より大きくなってきたなという印象があり、
調べてみたら2014年に南アフリカを抜いてアフリカ最大の経済大国になったそうですね。
人口も1億8000万人でアフリカ最多だそうです。
そしてその割にはナイジェリアについてよく知らないことに気づきました。
サッカー代表がいつも緑で強い、くらいしか知りません。
というわけで小説を読んでみました。
この作品はブッカー賞受賞作なので英語圏では有名ですが、
日本ではあまり広く知られてはいないようです。
とはいっても和訳されているくらいなので有名なんだとは思いますが。

読んだ結果、ナイジェリアのことが少し分かりました。
小説を読んだだけで分かった気になるべきではないのですが、
貧困、格差、不衛生、汚職、教育、いろいろな問題がすごくリアルに書かれているので、
部分的にノンフィクションを読んでいるような気持ちになりました。
さらに人々の行動パターンが自分の常識から外れているので驚きの繰り返しでした。
よく、インドに行って人生観が変わる人がいますが、
アフリカに行ってもだいぶ変わりそうな気がします。

そしてこの本はあくまでフィクションなので、
主人公が現実世界と精霊の世界を行き来するというナイジェリアの伝説に基づいた
ストーリー展開があり、小説を読んでいる気分にはしっかりなることができます。
この精霊たちがまただいぶ癖のある存在なのでなかなか読み応えがあります。
現実世界も精霊の世界もどちらも独特な空気に満ちていて、
ストーリーどうこうよりもその空気に引き込まれてぐいぐい読めました。

ベン・オクリはナイジェリアで生まれてイギリスで育ったので、
外から見たナイジェリアの問題点や独自性が分かりやすく描かれているのだと思います。
あと、この本が書かれたのが1991年なので、現在ではだいぶ変わっていると思います。

ちなみに、精霊の世界でいよいよ死者の世界に行くときに大きな川があるんですが、
それがどうみても三途の川なので驚きました。
ナイジェリアの精霊伝説に三途の川が出てくるなんて興味深いです。
文化の伝達の問題なのか、瀕死状態の脳の働きの問題なのか、
あるいはそれ以外の原因なのか分かりませんが。

今までナイジェリアのイメージというとサッカーくらいでしたが、今日で少しイメージが増えました。
オゴゴロ飲んでみたいです。
  1. 2017/01/05(木) 22:21:33|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:0
<<パーフェクトC# 改訂3版 [斎藤友雄, 醍醐竜一(著)] (技術評論社) | ホーム | Exceptional C++ 47のクイズ形式によるプログラム問題と解法[Harb Sutter(著) 浜田真理(訳) 浜田光之(監修)] (ピアソン・エデュケーション)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://myumbrella.blog42.fc2.com/tb.php/344-0fb1bf0f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。